肌トラブルが生まれつき少ない人向けの肌質向上スキンケア論を書いていく
私は、自他ともに認める「何もしなくてもそこそこ肌が綺麗」な人間である。
実際、肌の調子が大幅に崩れた経験がない人って、アラサーになるまでスキンケアをおざなりにしてきた場合が多いのでは?私はそうだった。
そんな私が、最近、スキンケアについて意識を変えてみたら、肌の調子がすこぶる良くなった!
ここ1ヶ月くらい、本格的にスキンケアについて調べ、自分向けにカスタマイズしてみたので、メモ程度に記しておきたい。
前提
- 年齢:20代後半
- 肌トーン:普通〜色黒
- 肌タイプ:普通肌(Tゾーンのみ皮脂がかなり出る)
- シミ・そばかす・肝斑等なし
- おでこに色素沈着したニキビ跡が数個あり
- 肌全体にコメドができやすい
- メイクは日焼け止め程度
スキンケアルール5箇条
結論、私に最も合っていた方法は、以下の通り。
以上を守ることにした。
まず、この5箇条の前提としてあるのは、肌のターンオーバーを必要以上に早めないようにすることだ。
スキンケアマニアの人の肌状態があまり良くない場合があるのは、確実にターンオーバーが早まっているからだと思う。落としすぎ、塗りすぎによって発生する角質異常は、水分保持力の低下につながっているそうで。
論文を参照したのだが、ターンオーバーが早まることによるリスクは計り知れない。*1
以上の理由から、現状はとりあえず肌の底力(バリア機能)を信じることにして、より状態を高めるスキンケアに方針を固めることにした。
洗顔方法
一つ目の洗顔に関して。
私はTゾーンだけ脂が出る肌で、しっかりと洗い流さなければならない脂性肌だと思っていた。ダブル洗顔するとスッキリして気持ちいいし…
しかしこの脂、本当に落としきる必要があるのだろうか?
皮脂分泌は、表皮の乾燥を予防するための人体の機能の一つだそう。
そうなるとむしろ私は乾燥気味?落としすぎない方がいいのでは?という仮説を立て、洗顔の方法を変えてみた。
これまではオイルクレンジング後に固形石鹸洗顔 or 酵素洗顔を行っていたが、洗浄力が優しめな洗顔料だけを使用することにした。
スキンケア量
二つ目のスキンケアの量について。
肌に馴染む最低限の量だけつけるようにした。
ほとんどのスキンケア商品には、メーカーの推奨量が設定されている。化粧水は500円玉大、美容液は1円玉大、等々。
しかしこれだけの量をつけてしまうと、肌がひたひたになってしまう。
このひたひた、よく考えてみれば肌が潤ったわけでもなんでもなく、単に角質の上で水分や成分が余っているだけでは?
これは確実にターンオーバーを早めることにつながっているだろうな…と。
そこで、肌につける量を、化粧水なら1円玉大、美容液と乳液は1~2滴に減らした。
こうすると当然肌の上には残らないが、必要な分だけ馴染んでいれば問題ないという認識だ。
スキンケア成分
三つ目のスキンケアの成分について。
今の自分の肌に必要な成分を厳選し、シンプルケアを心がけた。
今や肌に対して有効な美容成分が数多く研究されており、どの商品もだいぶ多機能になってきている。
しかし、この中に毎日補給しなきゃいけない成分がどれだけあるんだろう…
もしかして、毎日の高濃度美容液や多機能化粧水、オールインワンゲル等は実は肌負担につながっているのでは?と仮説を立てた。
まず、毎日確実に補給が必要な成分のみをピックアップした。それがNMFとセラミド。これらは肌の保水力に関わり元々角質層に存在している成分なので、負担が少ないと踏んだ。
それ以外の成分に関しては全てプラスアルファの効果を期待するものとして、必要そうな時(紫外線を浴びた時とか)と気分が乗ってる時だけに使用することにした。
色素沈着への対応
四つ目のピーリングについて。
色素沈着系のトラブルに対してのみ、特例的にターンオーバーを早める。
私のおでこには、1年以上鎮座している茶色のニキビ跡があり、悩みの種。
ニキビ跡は、一度色素沈着を起こすとメラニンが排出されるまで待つ必要がある。
もちろん待てば治ることはわかっているが、年単位で時間がかかるのは流石に厳しい。そこで、こういう時のみピーリングを使うことにしている。
ポイントは、強めのピーリング剤を一部分にだけ薄く使用することと、その後の乾燥対策をすること。
今のところこれでトラブルは出ておらず、徐々にニキビ跡は薄くなってきた。
食生活改善
五つ目の食生活について。
体にいいものを食べる。
結局これに尽きる。スキンケアだけでは限界がある。
最近積極的に摂るようにしているのは、魚、納豆、煮た野菜。
魚のDHA・EPAと、納豆のナットウキナーゼ、野菜から摂取できるビタミンに色々期待している。
まあでもこればっかになると続かないので、もちろんお肉や辛いものなども食べる。しかし、意識して取り入れるようにするだけでだいぶ変わった気がする。
具体的なスキンケア方法の変化
Before
夜
- オイルクレンジング(日焼け止め使用時のみ全顔。普段はTゾーンのみ。)
- 固形石鹸洗顔 or 酵素洗顔(30秒ほど)
- 高保湿化粧水(500円玉大)
- The OrdinaryのビタミンCクリーム または Buffet(同時使用不可なので、気分で使い分け)
上記のスキンケアの何が問題かというと
- ダブル洗顔による落としすぎ
- 洗顔料の放置時間長すぎ→落としすぎに繋がる
- 500円玉大の化粧水は多すぎる
- この化粧水は水+グリセリンが主成分で、根本的な保湿にならない
- The Ordinary製品の落とし穴。ビタミンCは高濃度、Buffetは多機能なので、肌負担増加
朝
- 水洗顔のみ
以上。
夏はこれで気持ちいい〜と思ってたけど、これだと前日のスキンケアや皮脂が肌に残っている状態であまり良くない。
After
夜
- 湯船に浸かった後、泡洗顔(10秒以内)
- 紫外線を浴びた日や気分が乗っている時のみ、美白美容液・ビタミンC化粧水・抗酸化美容液・アンチエイジング美容液など(ごく少量)
- セラミド乳液 または NMFクリーム(ごく少量)
朝
- お湯洗顔
洗顔料を使用しないのは前と同じ。皮脂を優しく落とすために、人肌くらいの温度で行う。
手のひらに溜めたお湯で一回だけ濯ぐ。
使用頻度の高いアイテム
美容液→ The Ordinary EUK134 0.1% 、Alpha Arbutin 2% + HA(ごくたまーに)
以上。
ここからまたアップデートしていく可能性は大いにあるのだが、この調子で続けていきたい。
とりあえず、20代のうちはこのままでいいかなと思っている。
歳を重ねるごとに必要な成分が増えていくのは必然だが、本格的なアンチエイジングはまだ考えていない。
*1:山村達郎「肌の生化学的パラメーターと肌状態およびスキンケア商品の有用性評価」, 株式会社ノエビア研究所, 1998
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sccj1979/32/2/32_2_117/_pdf/-char/ja