「やりすぎない」が心地いい -NU'EST ’INSIDE OUT’-


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先日、デビュー10年目となるNU'ESTが'INSIDE OUT'でカムバしました。

 

やはり最近のニュイは裏切らないですね。「絶対良曲しか出さないぞ」、というポリシーを勝手に感じています。

全体的には流行りのディープハウスっぽいサウンドですが、衣装以外派手な印象はなく、曲としての変化も少なめです。

振付を見ても、体を大きく動かすというより立ち位置やメンバー同士の体の距離、コンタクトなどで構成を作っており、近くで見た方が良さが伝わりそうな雰囲気。

サビも全然動かないです。この「抜き」のバランスが今時むしろ珍しいように思えて好きです。

 

NU’ESTといえば、Produce 101 Season 2が放送終了してメンバー個々の人気が出始めて以降、NU'EST Wの曲から急にミニマルな方向性にシフトした印象があります。

代表曲はDejavu。


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これ初めて聴いた時はかなり驚きました。

全編通して音が少ない。

ベースだけ・指パッチンの音だけしか鳴ってないこともあって、えらい思い切ったことするなあ…と、気になるグループになっていきました。

しかし音数が少ない一方、強調したいポイントできっちり緩急をつけてくるので、退屈な印象にはさせないというあたりが、バランスを考えて作っているのがわかって好きです。

振付も面白くて、音が少ないところでは結構ガッツリ踊るのにバックの音が盛り上がってき始めたら一転、ウォーキングしかしない…みたいな天邪鬼な構成(好き)。

 

今現在に至るまで、少しずつ音楽性は変化しているものの、この時の「抜き」「やりすぎない」のノウハウを今でも大事にしてるんじゃないかなあと思います。

 

 

正直今のK-POP見てて思うのは、みんな踊りすぎでは??ということです(ここでいうK-POPとは、歌って踊るアイドルグループのことを指します)。

アイドルって結局、目につくところが上手くできている必要があるので、いくら歌ができてもダンスがダメならデビューはできません。日本のアイドルと比較すると代替わりが早くグループの継続年数が短いため、年々上がっていく要求レベルに応えるためにもパフォーマンスの派手さに磨きがかかっていきます。

これを突き詰めた結果、もはや歌えてないだろうというレベルにまで動き回るような構成になってしまいがちなんだろうなと思います。

 

そして、今デビューするグループは人数も多いです。今やセブチを筆頭に10人以上いるグループも珍しくありません。

個々の高いダンススキルと大人数が合わさると、視覚的な情報は増大します。今のK-POPではこういうパフォーマンスを毎日見ることができる分、派手すぎて飽和状態である感も否めないな…と思っている人も多いはずです。

 

 

こういう時代で生き残るには、K-POP産業の隙間を狙っていく必要があります。

それが、5人(4人の時もあった)という少ない人数で、洗練された音楽を、コンパクトに表現することだった。今のK-POPが意外とカバーできていなかったポジションにピッタリとフィットした結果、遅れてきたヒットに繋がったんではないかな?と思います。

 

デビュー10年目で今一番脂が乗ってるぞ!ってグループ、これまでにあったのかな…?ちょっと私が思いつかないだけかもしれないんですが、この境地に辿り着いて極められるグループはそう多くないはずです。

音楽性という観点でも、そしてメンバー個々人のスキルや内面を知っていきたいなという意味でも、今後の動向が最も気になるグループの一つです。

 

 

ちなみに、ゴリゴリK-POP(”K-POP”という概念)をやってる時代も、今となっては良いジャン…と思いますよ。

そして、完全に余談ですが、私は中性的な顔の男女が大好きなのでレン君の雰囲気は非常に良いです。

 

Actionのレンちゃん……


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FACEのデビューティーザー…


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NU'EST、メンバー間のやりとりもほんわかしてて好きなので、まずはリアリティ番組でも見て雰囲気掴んでみようかな…(沼に落ちる予感)

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