NCT U 第七感(The 7th Sense) 再生回数1億回突破にあたっての所感
こんにちは、限界シズニの社会人です。
NCT Uの第七感 (The 7th Sense)が再生回数1億を突破しましたね！
NCT U 엔시티 유 '일곱 번째 감각 (The 7th Sense)' MV
本当にめでたい……！！！
この曲本当に好きなんですよね。曲も詞も非常に良い。
作曲は、今やSMとの縁が切れてしまったMZMC（この人の作るNCT曲は全部好きだったなあ😣）。
作曲者本人も言及していますが、これまでのK-POPにはあまりなかったスローテンポの楽曲です。
ジャンルとしては一応ヒップホップのはずですが、テルミンの音をメインに据えたダークで幻想的な雰囲気に仕上がっています。
この曲のテルミンはイントロでの使われ方が印象的ですが、途中途中にも効果的に挟まれているんですよね。
特に、テンのラップパート(0:44〜)で鳴るテルミンの音が女性の声のように聞こえる瞬間があって、そのメロディも相まって神と交信するシャーマンのような宗教的存在を連想させます。
こんな感じのイメージです。
- provided courtesy of iTunes
詞は、NCTの各グループに共通する大きなテーマである「夢」をモチーフにした壮大な世界観。
夢を見る仕組みについては未だに全容が解明されていないそうで、私たちの日常にありながらも最もミステリアスな現象と言えます。
アイドルのコンセプトとしてこれ以上適しているワードはないですよね。
特に、何度も復唱される"Open your eyes."は、色々な解釈ができる詞で好きです。
「目を醒ませ」と訳すと、繰り返される夢の世界から脱出したい意思のようなものを感じますし、何かを「見据えろ」と言われているようにも聞こえる。「開眼せよ」と訳すと宗教的な意味合いとしても取れる……
解釈は無限大ですね。余白が多く、さまざまな可能性を示唆している優れた歌詞だと思います。
実の所、この曲をデビュー曲としてリリースするのは相当な賭けだったのではないかと想像します。
なぜなら、月並みな言葉になっちゃいますが、「尖りまくってる」ので…
リズムが取りづらい難解な曲調、ゆったりしたテンポに合わせたモダンな振り付け、そして極め付けには顔が綺麗に映らないカラー照明。
初見の評価は完全に二分されるんじゃないでしょうか。「なんでこれがデビュー曲なんだよ…😢」と思ったファンも多かったはずです。
しかしその一方で、その音楽性とスキルの高さに魅了された人も多いです。かく言う私もその一人です。
この曲、わかりやすく派手なことをしているわけじゃないので、一見するとその凄さが伝わりづらいんですよね。そこがもどかしい。
しかし、この曲が彼らの手を離れた瞬間、その本質がわかるはずです。
たとえば、この曲のカバーダンスしてみてください。リズムが取りづらく、5人集めて踊った場合はまず揃わないでしょう。
カラオケで歌ってみてください。音源の音数が少なくて心許ないはずですし、上手く歌えたとしても微妙な空気になります。
この曲の恐ろしさはそこです。
彼ら以外に、この曲を作品として完成させられる人がいないんです。
こんな恐ろしい曲をデビュー曲に据えちゃうSM Entertainment、色々思うところはあるものの、やはり音楽性に関しては信用できるなあと思います。
決して媚びない。クリエイターのこだわりを詰め込んで、やりたい音楽をやる。
もちろん音楽もビジネスなのである程度は売れるための戦略も必要でしょう。
しかし、音楽はビジネスであると同時に一つの表現であり、アートです。世界を代表するアーティストを輩出する企業としての矜持を感じますし、そこのブレなさだけは評価したいです。
NCTはその後も一癖ある曲をリリースし続け、Make A Wishで大ヒットし、今に至っています。
Make A Wishが突然充てがわれた良曲だったから特需的にヒットした、というわけではなく、着実に少しずつ積み上げた成果であると思いますし、だからこそ創成期に強烈なインパクトを残した第七感が評価される結果となったことを誇らしく思います。
さて、次に1億回突破が近い曲を調べたのですが、UのBaby Don't Stopのようです。現在約8000万再生でした。
この曲もめちゃくちゃ良いんですよね……。是非、その素晴らしさが数字に反映されることを望みます。
NCT U 엔시티 유 'Baby Don't Stop' MV
総括して、いやあ、NCTってすごいなあ……このグループの行く末を最後まで見届けたい気持ちでいっぱいです。
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